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特捜!ど忘れ事件ファイル2007
@ギャラリーエフ
2007年6月4(月)〜15(金)
 
 

いつものように出勤した女は、鍵のかかったドアに妙な胸騒ぎを感じた。整然と並んだ机、静まりかえった会議室、人の気配はまるでなくそこには誰もいないようだった。「…ハハ、まさか集団失踪?」いやな予感が頭をかすめる。ふるえる手で自分のタイムカードを手にとる。「…こっ…これはっ…!!」日付見て彼女は思わずその場に崩れ落ちた。……祝日だったのだ。なんということだろう。平日に間違えて休んでしまうならまだしも、休日にのこのこ出てきてしまうとは…。なんと恐ろしい…。自らの不覚に打ち震える女。しかしこれが連続ど忘れ事件のプロローグにすぎないことに、彼女はまだ気付いていなかったのだ…。
 
 
 
年齢を重ねるごとに起こるどわすれ事件の数々。事態を重く見た我々は特別捜査本部である会場には取調室を設置。ご来場いただいた市民のみなさまの人生に起こった「凶悪ど忘れ事件」について見たり、聞いたり、体験したりしたことなどたくさんの情報をお寄せいただきました。今後このような悲しむべき事件が二度とおこらないよう防犯に務めてゆく所存であります。捜査へのご協力ありがとうございました。
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FUKAGAWA NAOMI